Q&A

● ソフトの内容について

Q: 測定の基準は何に置いているのですか?

A: 基本的には従来ノギスを使った目測による判断が基準となっています。したがって従来は測定者間のバラツキが問題になっていました。目測の場合内膜のエッジと外膜のエッジが輝度変化が大きく目測しやすい場所となっているためノギスを当てる基準となっていました。しかしエッジの部分をよく見るとグラディーションがついていてその領域でもどの部分を取るかによって大きさが変わってしまいます。本ソフトではその中でも変化が一番大きい位置をコンピュータが自動的に判断し決めています。そのため画質が同じなら何度計測しても同じ位置を認識できるようになりました。さらに大阪大学医学部第一内科の熟練者数名で、ノギスを使った場合と本ソフトを使った場合を比較し、熟練者の平均値に合うように補正しています。

Q: 画像はどこを計測しているのですか。

A: 左右の総頚動脈、左右の内頚動脈の4個所の縦断画像に加え、それぞれ頚動脈毎に前側面、横側面(後ろ側面は計測自体が難しく画像が不明瞭になる場合が多く入れてありません)の2枚を入れ、計8枚を同時に評価できるデータベースを保有しています。頚動脈の縦断面の切断方向によりIMTが著しく異なる場合は、側面方向全てに対し計測が必要になってきますが、横断面を軸方向にスキャンすることで必要な側面が確認できれば、最終的に、例えば左総頚動脈の前側面だけをデータベースに保存するなどして一つの画像のみで済ます事も可能です。その場合手間がかなり省けます。

Q: これは自動で頚動脈の画像も測定するものなのですか?

A: 将来的には専用機で頚動脈画像の測定から全てが自動で計測される方法が開発される可能性が考えられます。しかし現在は実際に臨床現場で使われている6万台近くの超音波装置を有効に使う事を最重点に考えています。通常超音波装置はビデオプリンタに出力したり、家庭用ビデオテープに録画するため映像信号の出力端子(NTSC方式)を持っています。弊社が推奨する方法はこの映像出力信号を一旦デジタルビデオレコーダーで動画(頚動脈の縦断画像をプローブを動かしながら記録させます、その中で内膜がきれいに直線でつながるような画像を数秒でも入れておきます)として録画させ、VAIOが標準でインストールしているDVgate stillというソフトを使い動画をJPEGやBMPフォーマットの静止画像に落とします。静止画像になっていればインティマスコープはそのまま使えます。DVカセットは120分の記録が可能で一人平均2分で左右頚動脈、2側面が測定できるとすれば余裕をみても50人の保存ができます。集団検診を考えると画像取り込みと計測評価診断はまとめて処理したほうは効率的です。(SONY社のデジタルウオークマンとVAIOラップトップパソコン、インティマスコープ及び納品調整をセットでi-system21として販売しています。販売先にお尋ね下さい。)

Q: 検査をルーチンワークで行うにはビデオに録画していては煩雑ではないですか?

A: 専用機までは至らないのですがエコーで頸動脈画像を測定しフリーズさせた後、静止画像を直接デジタルのままパソコン側のインティマスコープに取り込ませ直ちにIMT計測が行えるシステムも提供しています。パソコンとエコーはイーサーネット(LAN)で接続されるためwindows98が動く通常のパソコンでシステムアップされています。ただインストールされるインティマスコープはスタンドアロンで稼働するインティマスコープでなくシステム版のインティマスコープです。エコーはヨーロッパ等で販売されているwindows95(英語版)搭載の本多電子(株)社製超音波装置HS-3000 をIMT計測用に改良して使っています。(IMT用として供給されるOEM版なので一般用HS-3000では対応されませんのでご注意下さい。)プローブはリニアの10MHz、7.5MHzを標準装備しています。一応ポータブル式で出張検査にも対応可能です。ソフトがエコーに組み込まれていない方がパソコンのモデルチェンジやソフトのバージョンアップに即対応できかえって使い勝手は良いかも知れません。エコーとイーサーネットで接続して使える超音波診断装置は世界的にもそう多くはありません。本多電子は超音波の専門メーカーで発信素子から社内で製造しているため技術的には高い会社です。(現在i-system300として販売中です。販売会社にお尋ね下さい。リースも対応しています。) 

Q :画質が悪くても測定は可能ですか?

A: 画質が悪い場合一つは超音波装置の問題があります。IMT距離計算には最低7.5MHZリニヤプローブが必要で、輝度階調は256階調が最低必要です。また最近のグレードが高いものほどデジタル処理で開発されていてより画質がよくなる傾向があるようです。もう一つは検査技術の問題があります、ニヤウオールを取る場合や部位の位置によっては内膜が見えにくい場合が有ります。その他画像をデジタル化してコンピュータに取り込む場合も画質が悪くなる原因の一つです。スキャナーで写真から取り込む場合、映像出力信号をアナログ画像取り込みボードで取り込む場合、一度デジタルビデオレコーダーに取り込みデジタルで処理する場合等、画質は後者になるほど良くなります。本ソフトでは超音波画像の基準目盛りを使ってキャリブレーションする機能があり、ある程度の画質劣化には対応しています。また自動で検出されたポイントを使ってマニュアル修正する機能が充実しているため劣化を補うようにはなっています。しかし内膜自体がなくなるほど画質が悪くなる場合、原因はなんであれ計測は不可能です。5年ほど前のエコーで7.5MHzプローブを使った画質を見た限りではやはりフルデジタルの最新式に比べ画質は落ちるようです。プローブに10MHzを使った方が距離分解能が向上し、測定エリアが7.5MHzの45mm程度に比べ10MHzでは30mmになるため内膜近傍の表示エリアが拡大され結果としてピクセル分解能が上がり測定精度が上がります。超音波からお考えの場合はi-system300をご検討下さい。

Q: 開発段階でいろいろな超音波装置の画像は試しているのですか?

A: 標準的な超音波装置として長年IMTの計測に携われている大阪大学医学部第一内科の山崎義光先生が使われている超音波装置を標準としています。しかし300万円ほどで市販されている卓上型の31階調しかない超音波装置を用いて実験した結果でもIMTの計測はまったく問題なく計測できています。ただ精度は落ちることは確かですので256階調は最低必要です。また500万ぐらいで販売されている産科用のものは0.1mmで測定するIMT計測には適していないようです。低価格になればなるほど10MHzプローブは最低必要です。

Q: 市販のエコーで外部ユニットを使うとMOにTIFF画像で落とせるのですがインティマスコープでは扱えますか?

A: インティマスコープは現在JPEGかBMPしか読み込むことができませんが次のバージョンアップではTIFFも読み込むことが出来るようにする予定です。現在はTIFFをJPEG等に変換してお使い下さい。市販の安い画像データベースソフトを使えば一括処理が簡単に出来ます。

Q: JPEGでは圧縮されるため画質が劣化して精度に影響しないのですか?

A: 確かに現在でもJPEGとBMPでは若干画質が異なると思います。ただ従来写真をノギスと目視で測定していたことを考えるとBMPとJPEGの画像の違いは区別できない程度と考えます。データベースに画像を入れて行くにはJPEGでないと容量がべらぼうに大きくなってしまいますので標準はJPEGにしています。またBMPで読み込んでもインティマスコープはデータはJPEGに変換して保存します。厳密に言えばBMPとJPEGでは画質が違いますので出来ればIMTで扱う画像はJPEGで統一して扱う方が良いと思います。

Q: このソフトの信憑性はどうなのか?

A: 最終的には大阪大学医学部第一内科で長年ノギスを使って計測されている先生数名に従来の方法とソフトを使った場合を比較してもらいソフトの方を熟練者の平均値に合わせるように補正しています。欧米では解剖学的に死体を使いIMTと比較した例はありますがホルマリン等による収縮があり相関係数は一致しても実際の長さは一致しないようです。絶対距離を問題にしてしまうと解釈により異なってきますが、元々測定者間のバラツキをなくす事と繰り返し測定の精度を上げるのが目的のソフトですので、絶対距離の信憑性にまでは立ち入る事はありません。

Q:プラークがある場合はどうするのですか?

A: ソフトが提供している評価方法にテンプレートの端を分岐部に合わせ総頚動脈から内頚動脈に分岐する位置を起点に、15mm心臓側に溯った一点の位置を測定して評価する方法があります。これは分岐部に形成されたプラークの固まりを除外した測定する例ですがプラークが大きいため、プラークとプラーク以外のIMTを分離して評価する事を想定して設けたツールです。ただし評価の考え方は先生方により異なりますのでこちらが出来るのはいろいろなツールを提供するところまでです。評価法にはプラークとプラーク以外を総合して評価する方法、最大値のみで評価する方法、全て平均して評価する方法等が含まれています。また最終的には評価表をプリントアウトする毎に評価の方法を選ぶ事ができるようになっていますので評価する先生方のお考えにより適時選択していただければ良いと思います。

Q: 画像を取り込んだ後、計測の領域をマニュアルで決めるのでは自動といえないのではないですか?

A: 確かにプローブを頭頚部に当てるだけでIMTの結果を出力するわけではないのでその意味では完全自動ではないと思います。しかし頚動脈画像のどの部分を切り取るかは動脈硬化診断の重要な部分に相当します。本ソフトは動脈硬化そのものを自動で診断するソフトではなく先生方が動脈硬化を診断する際に診断のツールとなるように作られたソフトです。診断そのものは専門の先生方が行なわねばなりません。
ただし目測ではわかりにくい輝度変化の一定した範囲を検出したり、ぶれが大きい検出点を多項式のカーブフィッティングで回帰したり、脈管の曲がりのあるIMT計算を壁面と直角方向で補正したりするのはコンピュータでないと不可能です。さらに最大値の検出や連続な範囲のIMT値を平均化する事もノギスだけでは難しいと思います。さらにIMT値の評価を数千人の平均値から比較する事はコンピュータであれば自動で行われます。本ソフトの自動化はそういった意味と解釈していただければ幸いです。

Q: Macでは使用できないのですか?

A: 現在は未定です。計測ソフトがマックになったとしても、デジタルビデオウオークマンやDVフォーマットの画像を簡単に静止画に変換する周辺機器は現在でDOS/V機のほうが低価格で入手できます。静止画像はJPEG等の場合MACでもWINDOWSでも共通で使えるため、サーバーがMACで構築されていたとしても変換すればお互い自由に利用できます。

Q: 超音波装置はどの機種でも使用できますか?

A: 超音波装置側で、画像データをWINDOWSマシーンが理解できるJPEG,BMPに変換する事ができれば、静止画像ファイルを読み込むだけですぐに使用できます。またデジタルビデオレコーダに記録して読み出す場合には、日本ではデジタルビデオが記録できるNTSC映像信号が出力されていればOKです。たまにヨーロッパで使われているPAL方式の映像信号しか出力していない外国製がありますので、お買いなった超音波機器のメーカーに念のためお聞きください。

Q: SONY社のVAIO以外で現在使用中のパソコンでも使用できますか?

A: 画像がJPEG,BMPの静止画で保存されていればファイルを読み出すだけで、どのWINDOWSマシーンでもすぐに使えます。ただしソニー社のデジタルビデオウオークマンを使う場合にはラップトップであればPCカード対応のインターフェースが必要です。インターフェースキットとして販売されています。インターフェースに付属のソフト,DVシェルフを使えば一応静止画を取り込む事が可能です。その場合VAIO付属のDVgate stillと違いモニター画面が320x240ピクセルと半分しかありません。また動画の30コマから画質の良い1枚を選択して取り出す等の機能はもっていません。その辺のデメリットを考慮していただければ可能と思います。またディスクトップではPCIバス用のボードキットも販売されています。ディスクトップの場合はパソコンの裏ブタを開けねばならず、またインストールもシステムの状況でトラブルが伴います。かなり詳しいかたがサポートされないとお勧めできません。弊社ではこの場合のサポートはできませんのでご容赦下さい。どなたかセッティングに慣れている方なら容易と思われます。
 しかし実際にはかなりややこしくなるため全てひっくるめてi-system21として提供しています。ご検討下さい。

Q: デジタルビデオレコーダーではなく、市販のデジタルビデオカメラ等では代用できないのですか?

A: 専門の映像機器を扱うところでお聞きしたところ、カメラに設置されているビデオレコーダーは一時的に使う事を想定されているため、ハードが長期使用に耐える程耐久性を保持していないようです。また発熱も大きくなるとのことでした。一応は使えると思われますが、肝心のカメラが壊れると元もこもなくなる恐れがありますので推奨はしていません。もちろんこれはお使いになる方の自由です。

Q: 全部揃えると費用はそのくらいになるのですか?

A: 現在スタンドアロンで使用するソフトのみの販売、デジタルビデオで使うi-system21、10MHzプローブ対応のポータブルエコー込みの一式で提供するi-system300があります。販売先にお尋ね下さい。

(販売開始後キャンペーン価格で提供していましたインティマスコープは在庫終了のため現在終了しました。有り難うございました。)

Q: 保険点数はどのカテゴリーで適応できるのですか?

A: 特掲診療科、D検査、超音波検査等、D215超音波検査、2・断層撮影法、
ロ・その他(頭頚部、…・・)の分類に属し、頭頚部で350点が取れるそうです。2000年3月現在。その際「頭頚部動脈硬化症の超音波検査」として申請した実績があるそうです。(大阪大学医学部第一内科・山崎義光先生より伺いました。念のため。)

Q: 現在までにどのような学会に参加されましたか?

A: 第30回日本動脈硬化学会、第40回日本糖尿病学会、第40回日本人間ドック学会、第41回全日本病院学会、第28日本総合健診医学会等に出展参加してきました。

Q: 海外での評価はどうですか?

A: 専門誌で宣伝したところ多数の国の病院から問い合わせが来ています。フィンランド、イギリス、スペイン、イタリー、ドイツ、ハンガリー、オーストリア、オランダ、ノルウェー、スエーデン、リトアニア、スロバキア、イラン、ヨルダン、シリア、チリ、中国、香港、インド、マレーシア、パキスタン、シンガポールの病院から直接来ていますので日本はこれからだと思います。

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